職場でも友だちの前でも、つい人の話を優先してしまう。頼まれると断れず、気づけば自分のことはいつも後回し。そんな毎日を送っていませんか。
- 頼まれると断れない
- 人の相談を聞いてぐったり
- 自分の食事はいつも適当
- ひとりの時間は何もできない

人の相談にのるのはきらいじゃないけど、気づくと自分のことは後回しで、毎日くたくたです。

その気持ち、よくわかります。私もそうでした。人の話を聞けるのは、とてもすごいこと。だからこそ、自分のための時間も少しずつつくっていきましょう。
この記事では、人の話を聞き続けて自分を後回しにしていた私が、少しずつ自分をいたわれるようになった体験と、今日からできる小さな習慣を紹介します。がんばらなくても始められることばかりです。
自分を後回しにしてしまう理由

自分を後回しにしてしまうのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、人の気持ちに寄りそえるやさしさを持っているからこそ起きることです。後回しにしてしまう自分を、まずは責めないでください。人一倍まわりに気を配れる人ほど、この悩みを抱えやすいのです。ここでは、自分を後回しにしてしまう人に多い3つの理由を見ていきましょう。当てはまるものがあっても大丈夫。理由がわかるだけで、少し気持ちがラクになるはずです。
頼まれると断れないやさしさ
自分を後回しにしてしまう人の多くは、頼まれると断れないやさしさを持っています。相手が困っている姿を見ると、自分のことよりも先に手を差しのべたくなるからです。
「自分ががまんすればうまくいく」と考えて、つい引き受けてしまう。その積み重ねで、自分のための時間がどんどん減っていくのです。
断れないのは、それだけ人を大切にしている証拠でもあります。
人の気持ちを先に考えるクセ
人の気持ちを先に考えるクセも、後回しの理由のひとつです。相手がどう感じるかを想像できる人ほど、自分の気持ちを後ろに置いてしまいがちだからです。
人の話を聞くことも同じ。人は本来、自分の話を聞いてほしいもの。話を聞くことがサービスとして成り立つほど、人の話を聞くのはエネルギーのいることなのです。
毎日だれかの話を受け止めているなら、疲れてしまうのは自然なことですよ。
自分のことはいつもあとで
「自分のことはあとでいいや」が口ぐせになっていませんか。目の前の仕事や人の用事を片づけているうちに、1日があっという間に終わってしまう人は多いはずです。
そして、いちばん後回しにされやすいのが、食事や休む時間。自分の体のことほど、つい「あとで」にしてしまうものなのです。
でも、その「あとで」は、なかなかやってきません。
後回しが続くと起きること

自分を後回しにする日が1日や2日なら、それほど困ることはないかもしれません。けれど、それが何か月も続くと、体や心、毎日の暮らしに少しずつ変化があらわれはじめるもの。気づかないうちに、自分をすり減らしていることもあります。ここでは、後回しが続くと起きやすいことを3つ紹介します。どれも、がんばり屋さんほど見過ごしやすいものばかりです。今の自分と照らし合わせながら、ゆっくり読んでみてください。
気づけば体も心もぐったり
後回しが続くと、気づけば体も心もぐったりしてしまいます。人のために使ったエネルギーを、自分のために取りもどす時間がないからです。
1日の終わりに何もする気が起きない、休みの日は寝て終わる。そんな状態が続いているなら、体と心が「休みたい」と伝えているのかもしれません。
まずは、自分が疲れていることに気づいてあげることが大切です。
食事がおろそかになる毎日
自分を後回しにしていると、食事もおろそかになりがちです。忙しさを理由に、食べる時間を削ってしまうからです。
できあいのものを急いで食べる、お菓子だけで済ませる、何を食べたかも覚えていない。食事が「ただお腹を満たす作業」になってしまうと、心も満たされにくくなります。
食べることは、本当は自分をいたわる大切な時間のはずです。
好きなことを忘れてしまう
後回しが続くと、自分が何を好きだったのかさえ忘れてしまうことがあります。自分の気持ちに耳を傾ける余裕がなくなるからです。
「何がしたい?」と聞かれても、すぐに答えられない。そんなときは、自分の声が小さくなっているのかもしれません。
好きなことを思い出すことも、自分を大切にする第一歩になります。
私が自分を後回しにしていたころ

ここからは、私自身の話をさせてください。今でこそ自分をいたわる時間を大切にしていますが、以前の私は、自分のことをいちばん後回しにしていました。良かれと思ってがんばるほど、自分の疲れには目を向けなくなっていたのです。同じように悩んでいるあなたに、少しでも届いたらうれしいです。人の話を聞き続けていた毎日のことと、そこから変わるきっかけになった出来事をお話しします。肩の力を抜いて、気軽に読んでみてくださいね。
人の話を聞き続けた仕事の毎日
以前の私は、マネジメントの仕事をしていました。チームの人の話を聞くことが多く、人間関係のいざこざなど、重たい相談を受けることもたくさんありました。
良かれと思って、とにかく話を聞き続けていた毎日。でも、人の話を受け止め続けることは、想像以上にエネルギーを使うことだったのです。
当時の私は、そのことにまったく気づいていませんでした。
ひとりになるとぐったりの日々
人の話を聞いたあとは、いつもぐったり疲れていました。まわりの人から引き受けたマイナスの気持ちに、自分がのみこまれてしまうような感覚だったのです。前向きな話のときは、とても楽しく、マネジメントへのやりがいをとても感じましたが、それでも人の話を聞くことにはエネルギーが必要だとかんじました。
ひとりの時間は、ただぐったりするだけ。食事の時間も削って、コンビニのできあいのもので済ませる毎日でした。自分の声に耳を傾ける余裕は、まったくありませんでした。
今ふり返ると、あのころの私は自分をすり減らしていたのだと思います。
料理教室と食べ方の本との出会い
変わるきっかけは、料理教室に通いはじめたことでした。ていねいに料理をして、きれいに盛りつけて、よく噛んでゆっくり味わう。それは、自分のために使う時間をかみしめるような体験でした。
まわりを見ると、仕事で成果を出している人ほど、食事を大切にして楽しんでいるように見えました。食事の時間を削っていた私は、「今の自分の時間の使い方は、何かちがうのかもしれない」と思うようになったのです。
そんなとき、本屋さんでふと手にとったのが、食べ方についての本でした。レシピではなく、「どう食べるか」を学んだことは、私にとって大きな衝撃でした。
今日からできるいたわり習慣

ここからは、私が今実際に続けている、自分をいたわる小さな習慣を紹介します。どれも特別な道具はほとんどいらず、今日から始められるものばかりです。全部やらなくても大丈夫です。「これならできそう」と思えるものを、1つだけ選んでみてください。どれも、私自身が無理なく続けられているものだけを選びました。気分や体調に合わせて、使い分けてもかまいません。小さな習慣でも、続けるうちに自分との向き合い方が少しずつ変わっていきます。
コンビニの日も自分の箸と箸置きで
忙しくてコンビニごはんが続く日があっても、今の私はそれでOKにしています。そのかわり、割り箸はもらわずに、自分の箸と箸置きを使ってていねいに食べるようにしています。
同じコンビニごはんでも、自分の箸で、箸置きに箸を置きながら食べるだけ。それだけで、心がふっと満たされるのを感じます。
そうしているうちに、「次は自炊もしてみたいな」と自然に思えるようになりました。
食欲が爆発する日はフルーツを
どうしても食欲が止まらない日は、フルーツを心ゆくまで食べるようにしています。がまんしすぎると、かえって反動が大きくなってしまうからです。
お菓子に手をのばしたくなったら、好きなフルーツを好きなだけ。フルーツも糖分が多くて、食べ過ぎは考えものかもしれませんが、おかしを食べるよりも罪悪感が少なく、みずみずしい甘さに、気持ちも落ち着いていきます。
食欲をむりに押さえこまず、上手につきあうのが私のやり方です。
岩盤浴やお風呂で体を温める
体を温める時間も、私にとって大切なセルフケアです。よく通っているのが岩盤浴で、じんわり汗をかくと体がスッキリするのを感じます。
体が温まると、心まであたたかくなって、考え方も前向きに。すると、自分の体が今なにを求めているのかを、落ち着いて考えられるようになりました。
岩盤浴に行けない日は、湯船にゆっくりつかるだけでも十分ですし、足元をあたためる足浴でもとっても心身が温まります。
食事と体調を書き出す習慣
自分と向き合う時間として、食事や体調を書き出す習慣も続けています。書くのは、食べたもの、お通じ、そのときの体調や気持ち、ふと思いついた理想の自分などです。
書き出してみると、「この日は疲れていたから甘いものがほしかったんだ」など、自分への気づきが生まれます。毎日の記録が、自分の状態をはかるバロメーターになるのです。
ノートでもスマホのメモでもかまいません。1行からでも始めてみてください。
自分を大切にする考え方

習慣とあわせて大切にしたいのが、自分への声のかけ方です。どんなに良い習慣でも、「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追いこんでしまっては続きません。自分を大切にすることは、わがままではありません。ここでは、私が自分を後回しにしないために大切にしている考え方を3つお伝えします。考え方が少し変わるだけで、毎日の感じ方もやわらかくなります。つらくなったときに、ふと思い出してもらえたらうれしいです。
やさしさは自分にも向けていい
人にやさしくできるあなたなら、そのやさしさを自分にも向けていいのです。人のために使っているやさしさの、ほんの少しを自分に分けてあげるイメージです。
「今日もがんばったね」「疲れたよね」と、自分に声をかけてみてください。自分にかけるやさしい言葉は、明日のエネルギーになります。
自分を満たしてこそ、また人にやさしくできるようになるはずです。
完璧じゃなくていい
自分をいたわる習慣も、完璧にこなす必要はありません。できない日があるのは、あたりまえのことです。
コンビニごはんの日があってもいいし、書き出すのを忘れた日があってもいい。「できなかった」より「できた」に目を向けることが、続けるコツです。
ゆるく、気楽に、自分のペースで続けていきましょう。
できた日の自分をほめる
小さなことでも、できた日は自分をしっかりほめてあげましょう。ほめられると、人は「またやってみよう」と思えるものです。
自分の箸で食べられた、湯船につかれた、1行だけ書き出せた。どれも、自分を大切にできた立派な一歩です。
自分をほめる回数が増えるほど、自分のことを好きになっていけるはずですよ。
後回しグセのよくある質問

最後に、自分を後回しにしてしまう人が感じやすい質問にお答えします。この記事を読んで浮かびやすい疑問を、3つにまとめました。小さな疑問でも、そのままにしておくと一歩をふみ出すブレーキになりがちです。気になるところだけ読んでも大丈夫なので、気軽にのぞいてみてください。答えはどれも短くまとめたので、すぐに読み終わりますよ。
自分を優先するのはわがまま?
わがままではありません。自分の体と心を整えることは、まわりの人を大切にし続けるためにも必要なことです。自分を満たすことは、人にやさしくするための準備と考えてみてください。
断るのが苦手でもできる?
もちろんできます。いきなり人に断る必要はありません。まずは自分の箸で食べる、湯船につかるなど、ひとりでできる小さな習慣から始めるのがおすすめです。自分を大切にする感覚がつかめてくると、少しずつ自分の気持ちも伝えやすくなります。
忙しくて時間がない日は?
忙しい日は、1分でできることを選びましょう。温かいお茶をゆっくり飲む、食べたものを1行だけメモする。ほんの少しでも、自分のための時間をつくってみてくださいね。
まとめ 今日は自分にやさしく

自分を後回しにしてしまうのは、人を思うやさしさがあるからこそ。でも、そのやさしさは、自分にも向けていいものです。
- 後回しはやさしさの裏返し
- 人の話を聞くのはすごいこと
- 自分の箸と箸置きで食べる
- 食欲が止まらない日はフルーツ
- 体を温める時間
- 食事と体調の書き出し
気になる習慣を見つけたら、今日できそうなものから気軽に始めてみてください。それだけで、自分をいたわる毎日への第一歩になります。
人にやさしいあなただからこそ、今日は自分にもやさしく。このブログでは、これからも心と体がととのう小さな習慣をお届けしていきます。


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