寒くなってくると、手足の先がいつも冷たい。温かい部屋にいても、なかなか体がぽかぽかしない。そんな冷えに悩んでいませんか。
- 手足がいつも冷たい
- 布団に入っても足がひんやり
- 夕方になるとお腹が冷える
- 何を食べればいいかわからない

冷え性に何を食べればいいのか、よくわかりません。料理も苦手なので、自炊も難しいし、困っています。

薬膳では、体を温める食べ物と冷やす食べ物があると考えます。お料理ができなくても大丈夫!毎日の食材の選び方を少し変えて、体の内側から温めていきましょう。
この記事では、薬膳の考え方をもとに、冷え性の人におすすめの食べ物を紹介します。一人暮らしでも手軽に買えるものばかりで、料理が苦手な人でもすぐに取り入れられます。
冷え性に食べ物が大切な理由

冷え性対策というと、厚着やカイロを思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろん外から温めることも大切ですが、じつは毎日の食べ物も冷えと深く関わっています。体の熱は、食べたものからつくられるからです。毎日口にするものだからこそ、選び方ひとつで体の温まり方が変わってきます。ここでは、冷え性に食べ物が大切な理由を、薬膳の考え方もまじえて3つお伝えしますね。理由がわかると、食材を選ぶときに迷いにくくなります。
体の熱は食べ物からつくられる
私たちの体温は、食べたものをもとにつくられています。食べ物は体の中で分解され、体を動かすエネルギーや熱に変わるからです。
とくに筋肉は、体の熱を生み出す大切な場所といわれています。食事がかたよっていると、熱をつくる材料そのものが足りなくなってしまいます。しっかり食べることが、冷えにくい体の土台になるのです。
まずは「食べることは体を温めること」と覚えておきましょう。
薬膳でいう温める食材と冷やす食材
薬膳では、食べ物には体を温める性質と、冷やす性質があると考えます。どちらでもない、おだやかな性質の食べ物もあります。
たとえば、しょうがやねぎは体を温める食材です。いっぽう、きゅうりやトマトなどの夏野菜は、体の熱を冷ます食材とされています。冷え性の人は、温める食材を少し多めに選ぶのがポイントです。
冷やす食材がダメというわけではありません。温める食材と組み合わせたり、加熱したりすれば、上手に取り入れられますよ。
食べる量を減らしすぎない大切さ
冷え性の人は、食べる量を減らしすぎないことも大切です。食事の量が少ないと、体の熱をつくる材料が足りなくなってしまうからです。
忙しくて朝ごはんを抜いたり、ダイエットで食事を減らしたりしていませんか。朝ごはんは、1日の体温を上げるスイッチともいわれています。
温かい飲み物1杯からでもいいので、少しずつ食べる習慣をつくっていきましょう。
冷え性におすすめの温める食べ物

「冷え性には何がいいの」という疑問に答えるのが、この章です。薬膳で体を温めるとされる食べ物の中から、一人暮らしでも買いやすく、毎日の食事に取り入れやすいものを4つ選びました。どれもスーパーやコンビニで手に入るものなので、特別な準備はいりません。全部そろえる必要もないので、気になるものから試してみてください。食べ方のコツもあわせて紹介します。毎日の買い物で、カゴに1つ入れるところから始めてみましょう。
定番のしょうがとねぎ
体を温める食べ物の定番が、しょうがとねぎです。薬膳では、どちらも体を温め、めぐりをよくする食材とされています。
しょうがは、みそ汁やスープ、温かい飲み物に少し入れるだけで取り入れられます。ねぎは、刻みねぎを買っておけば、うどんや納豆にのせるだけ。少しずつ毎日続けることが、温め上手への近道です。
どちらも安くて長もちするので、一人暮らしの冷蔵庫に常備しておくと安心ですね。
甘くてほっとするかぼちゃ
やさしい甘さのかぼちゃも、冷え性の人におすすめの食べ物です。薬膳では、かぼちゃは体を温め、元気を補う食材とされています。
料理をしなくても、お惣菜のかぼちゃの煮物や、かぼちゃのスープなら手軽です。冷凍のかぼちゃをレンジで温めるだけでも、ほっくり甘い温めおかずになります。
甘いものがほしいときに、お菓子の代わりに選ぶのもいいですよ。
一人分でも使いやすい鮭と鶏肉
おかずを選ぶなら、鮭と鶏肉がおすすめです。薬膳では、どちらも体を温め、元気を補う食べ物とされています。
鮭は、焼き鮭のお惣菜や鮭フレーク、鮭のおにぎりなど、一人分で買える商品がたくさんあります。鶏肉も、焼き鳥やサラダチキンなら調理の手間がかかりません。冷たいまま食べず、温めてから食べるのがポイントです。
毎日のおかずを選ぶときに、まず鮭か鶏肉がないか探してみてください。
飲み物なら紅茶とほうじ茶
毎日の飲み物も、冷え対策の大切な味方です。冷え性の人には、紅茶やほうじ茶がおすすめです。
薬膳では、緑茶は体の熱を冷ます性質があるとされています。いっぽう、発酵させた紅茶や、焙じたほうじ茶は、冷やす性質がおだやかです。いつもの飲み物を、温かい紅茶やほうじ茶に変えるだけでも、体へのやさしさが変わります。
紅茶にしょうがを少し入れれば、さらにぽかぽかの1杯になりますよ。
一人暮らしの簡単温めごはん

温める食べ物がわかっても、一人暮らしだと料理まで手が回らない日もありますよね。そこでこの章では、むずかしいレシピを使わずにできる温め方を紹介します。お湯を注ぐ、ちょい足しする、温め直すの3つだけで十分です。道具も、電子レンジとマグカップがあれば足ります。洗い物もほとんど出ません。仕事で疲れて帰った日でも、無理なく続けられるものばかりを集めました。できそうなものから1つずつ試してみてください。
朝いちばんの白湯とみそ汁
朝起きたら、まず白湯かみそ汁を1杯飲んでみましょう。寝ている間に冷えたお腹を、内側からやさしく温めてくれます。
白湯は、マグカップに水を入れてレンジで温めるだけで完成します。みそ汁は、インスタントのものにお湯を注ぐだけで大丈夫。朝の温かい1杯が、1日のスタートを支えてくれます。
冷たい飲み物から始めていた人は、まずは温かいものに変えるところから始めてみてください。
チューブしょうがのちょい足し
手軽に温め食材をとるなら、チューブしょうがのちょい足しが便利です。しょうがをすりおろす手間がなく、使いたい分だけさっと出せます。
- みそ汁やスープに
- 紅茶やはちみつ湯に
- 納豆や冷ややっこに
いつもの食べ物に少し足すだけで、料理をしなくても温め食材をとれるのがうれしいところ。入れすぎると辛くなるので、少量から試してくださいね。
お惣菜は温め直して食べる習慣
お惣菜やお弁当を買ったら、温め直してから食べる習慣をつけましょう。冷たいまま食べると、体の熱がうばわれやすくなるからです。
とくに、冷蔵の棚から買ってきたおかずは冷えています。レンジで温めるひと手間で、同じお惣菜でも体へのやさしさが変わります。
温かいごはんを食べると、心までほっとして、1日の疲れもゆるんでいくはずです。
冷え性の人が控えたい食べ方

温める食べ物を取り入れるのと同じくらい大切なのが、体を冷やしやすい食べ方を少し控えることです。薬膳では、毎日の食べ方しだいで、体は冷えやすくも温まりやすくもなると考えます。どれも、冷え性の人がついやってしまいがちなものばかりです。とはいえ、完全にやめる必要はありません。紹介するのは3つだけなので、自分を責めずに、できそうなことから意識してみてくださいね。少し気をつけるだけで十分です。
冷たい飲み物とアイスのとりすぎ
冷え性の人は、冷たい飲み物やアイスのとりすぎに気をつけましょう。冷たいものはお腹を直接冷やし、体の熱をうばってしまうからです。
暖房の効いた部屋では、ついアイスや冷たいドリンクがほしくなります。そんなときは、常温か温かい飲み物を選ぶことを意識してみてください。
どうしても食べたい日は、食べたあとに温かいお茶を飲むなど、体を温めることを忘れずに。
夏野菜や南国フルーツの食べすぎ
トマトやきゅうりなどの夏野菜、バナナやパイナップルなどの南国フルーツは、食べすぎに注意したい食べ物です。薬膳では、暑い季節や暑い地域でとれるものは、体の熱を冷ます性質があると考えます。
冷え性の人は、冬は旬の根菜やりんごなどを選ぶと安心です。夏野菜を食べるなら、スープや炒め物など温かい料理にするとよいでしょう。
季節に合った食べ物を選ぶことも、薬膳の大切な考え方です。
生野菜サラダだけの食事
体のためにと、生野菜のサラダだけで食事を済ませていませんか。生野菜はヘルシーなイメージがありますが、冷え性の人には体を冷やしやすい食べ方です。
野菜をとるなら、温野菜や野菜たっぷりのスープがおすすめです。サラダを食べる日は、温かい汁物を一緒にとるだけでもちがいます。
野菜は温めるとかさが減るので、生よりもたくさん食べやすくなるのもうれしいところです。
冷え性と食べ物のよくある質問

最後に、冷え性と食べ物について気になりやすい質問にお答えします。この記事を読んだ人が感じやすい疑問を、5つにまとめました。冷え性の人が気になりやすい、しょうがの食べ方の質問も入れています。小さな疑問でも、そのままにしておくと続ける気持ちのブレーキになりがちです。気になるところだけ読んでも大丈夫なので、気軽にのぞいてみてください。答えはどれも短くまとめたので、すぐに読み終わりますよ。
しょうがはいつ食べるのがいい?
しょうがは、朝や寒い日の外出前にとるのがおすすめです。朝の温かい飲み物に少し入れると、1日を温かくスタートできます。毎食たくさんとる必要はないので、1日1回を目安に気軽に取り入れてみてください。
生のしょうがと加熱したしょうがの違いは?
生のしょうがは、体の表面を温めて汗を出しやすくするといわれています。いっぽう、加熱したしょうがは、体の内側からじんわり温めるとされています。冷え性の人には、加熱したしょうががおすすめです。温かいスープや飲み物に入れて取り入れましょう。
冷え性でも豆腐や大根は食べていい?
もちろん食べてかまいません。豆腐や大根は体の熱を冷ます性質があるとされていますが、温かい料理にすれば冷え性の人でも安心です。湯豆腐やおでん、みそ汁にして、しょうがやねぎを添えると、さらに温まりやすくなります。
夏でも温める食べ物をとるべき?
夏も、冷房や冷たい飲み物で体は冷えがちです。すべてを温かいものにする必要はありませんが、1日1回は温かいものを口にすることを意識してみてください。夏の冷えを防ぐことが、秋や冬の冷えにくい体づくりにもつながります。
冷えがつらいときの対処法は?
冷えがつらいときは、温かい飲み物を飲んだり、湯船につかったりして、体を温めて休みましょう。食事を見直しても冷えがなかなか和らがないときは、無理をせず医療機関に相談しましょう。ゆる薬膳は、毎日の食事でできる小さなセルフケアのひとつとして取り入れてくださいね。
まとめ 食べ物でぽかぽか習慣

冷え性の人にとって、毎日の食べ物は体を内側から温める大切な味方です。薬膳の考え方では、温める食材を選び、冷たい食べ方を少し控えることがポイントでした。
- 体の熱は食べ物から
- しょうが・ねぎ・かぼちゃ
- 鮭・鶏肉・紅茶・ほうじ茶
- 朝の白湯とみそ汁
- お惣菜は温め直し
- 冷たいもののとりすぎに注意
体を温める食材を見つけたら、気になるものから気軽に取り入れてみてください。それだけで、冷えにくい毎日への第一歩になります。
がんばりすぎなくて大丈夫。温かい食べ物で自分をいたわりながら、ぽかぽかの冬を過ごしていきましょう。このブログでは、これからも季節に合わせたゆる薬膳をお届けしていきます。


コメント